お金がなければ故人の希望は叶えられない

お金がなければ故人の希望は叶えられない

葬儀において遺族が困るのが、「お金」の問題です。

 

  • 「あの人を呼びたい」
  • 「広い会場でやりたい」
  • 「こんな演出でやりたい」

 

 

――「こうしたい」という要望には、すべてお金がかり「〜しなくていい」には、お金がかからない。これは当たり前のことです。

 

「人は呼ばなくていい」「場はいい」「僧侶はいなくていい」という直葬は、究極の「お金のかからない葬儀」と言えます。

 

「こんなふうに見送ってもらいたい」と葬儀の希望をエンディングノートに書き連ねたとしても、その希望には必ずお金が付き物です。

 

 

例えば「自分の骨は海に撒いてほしい」という要望。

 

その費用はいくらくらいか、把握しているでしょうか? その費用は確保できているでしょ?

 

葬儀に使うお金の「ありか」が明確でなければ、遺族は手も足も出ません。

 

 

葬儀社が教える「お金をかける部分」とは?

遺族にとって「葬儀費用」は、とでも重要な問題です。

 

「だいたいどのくらいお金をかけたらいいものなんですかねえ」

 

「普通はみんな、いくらくらいの予算なんですか?」

 

葬儀の打ち合わせをすると、お客様からそういった質問がよくあります。

 

しかし、葬儀は遺族(あるいは故人)にとっての意義、価値観によるものですから、「○○万円以上はお金をかけるものです」という明確な決まりがあるわけではありません。

 

私が葬儀社としてぜひアドバイスしたいのは、「葬儀では、お金をかけるべきところにはきちんとお金をかける」ということです。

 

では、まず第一にどこにお金をかけるべきか、というと……。

 

ズバリ、それは飲食費です。

 

遺族が何をやったか(あるいはやらなかったか)によって、葬儀の意義は決まってしまいます。

 

故人の「どんな葬儀にしたいか」ということよりも、遺族にとってはまず「(葬儀に)来てくれた人に失礼がないようにすること」が務めでしょう

 

料理、お礼の品などで、葬儀に来てくれた参列者に感謝の意を表し、しっかりもでなすことさえできていれば、後で「あの葬式はひどかった」などと、とやかく言われることもありません。

 

葬儀にまつわる講座でこんな話を聞いたこがあります。

 

「みなさん、″食い物のうらみ″は恐ろしいですよ。ちゃんと料理を出しておかないと、後でず―っと言われますよ。『せっかくお通夜に駆けつけたのに、食べるものが全然ないのよ。あそこの嫁はダメだねえ』って……。とくに女性は怖いですよお〜」

 

私含めて参加者は笑うのですが、これは本当のことです。

 

お通夜のときは、親族のしばらくぶりの再会などで盛り上がり、また参列者は他に作業もないため、案外食べるものなのです。

 

遺族にとっては「ゆっくり料理を食べている場合ではない」でしょうが、参列者の意識はまた別物です。

 

ですから「飲食費はケチらないほうがいい」という結論になるのです。

 

これは別に「蒙華な料理を出しなさい」ということではありません

 

料理代が一人当たり3000円なのか1万円なのかということは、それぞれの家の価値観によるものです。

 

とにかく重要なのは「料理が(人数分より)足りない」という事態を避けること。これは、もてなしの基本です。

 

お通夜に宅配ピザ?

「足りていればいい、というなら、葬儀社に頼むよりも自分たちで調達したほうが融通が利くだろう」

 

と、自前で宅配のピザや寿司を注文する遺族もいました。

 

お通夜の席にバイクが到着、ピザ店の派手なユニフォームのお兄さんが喪服の遺族にピザを渡しているのは、異様な光景でした。

 

また、お酒などの飲み物も激安量販店で調達、自家用車で缶ビールや日本酒の一升瓶、ソフトドリンクのペットボトルを通び込むという人もいます。

 

「自分たちでやったほうが安く済む」

 

――じつはそうとは限りません。

 

宅配専門店のものは配送料がかかるのでかえって高くついてしまう場合もありますし、お酒や飲み物は、余った分は持って帰らなければならないということになります。

 

葬儀社出入りの料理店であれば、飲み物は開けた分だけ精算という場合が多く、また小皿、お手ふき、コップなど、あらゆるものを用意してくれます.

 

「念入りな用意はせずとも、楽に葬儀を行える」ことが最近の葬儀のメリットでもありますし、費用の面から見ても、プロである葬儀社に任せるべきは任せてしまったほうがいい場合もあるのです。

 

 

「もったいない」が悲劇を招いた

 

参列者へのフォローは、料理などの「品物」だけではありません。

 

たとえば寒い日に小さな会場で葬儀を行う場合には、会場の外で焼香を待つ参列者のために仮設テントやストーブの用意も必要です。

 

また、出棺で斎場から火葬場へ移動する際の交通手段も「おもてなし」のための料金が発生します。通常は参列者に楽に移動してもらえるよう、マイクロバスを頼みます。

 

「マイクロバス? いらんいらん、みんな自分の車で行ったらいいんだ!」

 

そんな遺族もいました。わざわざバスを用意するのはもったいない、というのです。

 

ところが、遺族や参列者がそれぞれのマイカーで移動したところ……火葬場までの道に迷って、火葬時間に遅れ、火葬場に大迷惑をかけた、ということが何度もあるのです。

 

もっと悲劇的な例もありました。

 

参列者が善意で車を出してくれて、遺族を火葬場まで運んでくれることになったのですが、なんと途中で交通事故を起こしてしまったのです。

 

もちろん火葬場は大混乱。運転していた参列者も軽傷を負いました。

 

「最初からマイクロバスを用意しておけば、こんなことにならなかったのに……」

 

遺族は逆に、参列者や故人に申し訳ない思いでいっぱいになりました。

 

葬儀社はサービス業のプロ。積み重ねた経験から、「どういうおもてなしをすれば参列者が楽になるか」はわかっています。

 

ですから、葬儀の場でのおもてなしは、プロに任せてしまうことが一番。そのためにお金を出す、と考えたほうが賢明です。

 

もちろん、納得のいくように事前の葬儀社との打ち合わせが必要です。

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