連絡について〜故人の携帯やパソコンの扱い

連絡について〜故人の携帯やパソコンの扱い

ある人が亡くなりました。その時点から、それまで「家族」と呼ばれていた人たちは「遺族」へと立場が変わります。

 

ここから、葬儀を含む「人が亡くなったことに際しての」長い長い整理作業がスタートするわけです。

 

その第一歩……最初に行う作業が、連絡作業です。

 

ごく単純に言えば、買故人が)亡くなったという事実の連絡です。

 

家族、親戚関係はもちろんのこととして、故人の仕事関係者、故人の友人関係などなど、死の事実を伝えるべき人はたくさんいるはずです。

 

ただ、連絡先を最も把握しているのは、当然故人自身。

 

 

「ここには連絡してくれ」というところは、生前に明確にしておく必要があります。

 

故人が現役で仕事をしていた人であれば、仕事関係者への連絡は勤め先への電話一本でOKでしょうが、引退してから長い人、フリーで働いてきた人などの仕事関係者への連絡は、何も把握していない遺族には手に負えないものです。

 

実際に私が受けた相談にも、こんなものがありました。

 

「亡くなった主人はフリーの編集者をやっていて、仕事関係者への連絡をどうしていいかわからない」

 

この場合は結局、亡くなったご主人の携帯電話の着信、パソコンのメールの履歴などから、直近関わっていた仕事の関係者を割り出すしか方法はありませんでした。

 

 

自分の死後、スマートフォンや携帯電話、パソコンなどをくまなく調べられるのは、ちょっと嫌なコトだと思いませんか?

 

「連絡先をどうしよう」という際には、葬儀社ではたいてい故人に生前届いていた年賀状などを参考にするようにとアドバイスすることが多いのですが、年賀状の届く頻度と親密度はイコールではありません。

 

やはり「(自分の死を)誰に連絡するか?」は、自分で決めておくのがベストなのです。

 

連絡はしたけど「葬儀には来るな」

 

連絡先を選定するにあたって気をつけておかなければならないのは、買亡くなったという)連絡をする相手と、葬儀に来てもらいたい相手は、分けて考える」という点です。

 

たとえば何度もお話ししているように、いま人気の家族葬は「人数を限定する」、つまり「来てもらう人を選ぶ」葬儀です。

 

しかし誰彼なく「亡くなりました」と連絡すれば、「それは大変だ、ぜひ葬儀にはうかがいます。絶対に」と申し出てくる人もいるでしょう。

 

こんなときは相手にはっきりと「いえ、身内だけの葬儀なので辞退します」と伝えなければならないのですが、遺族にとってそれは気まずく、気を遣うことで、精神的に疲弊する作業なのです。

 

「どうしても最後のお別れをさせてほしい―」と言われれば、断るわけにもいきません。

 

それが1人や2人ならまだいいのでしょうが、たとえば故人の友人関係の伸良じグループが束になって申し出てきたら……それはもう大変です。

 

 

 

お通夜当日に「すみません、家族葬なので、何の用意もありません」と言うのは、遺族の役割としては酷なものです。

 

葬儀社が応対にあたって門前で丁重にお断りしてもいいのですが、相手に与える印象は、やはり悪いものです。

 

ですから、参列者を限定する葬儀の場合には、「まずは限定した人たちにだけ」連絡することがベストと言えます。

 

もちろん、生前にお世話になっていた人たちに「亡くなった」という事実を伝えるのは、人としての礼儀であり、故人に対しても「節目」を持つ作業です。

 

ですから葬儀後には「生前中はお世話になりました」というお礼を込めた「死去の報告」を、遺族は必ずすべきです。

 

ただし、それによって「何で早く知らせてくれなかったんだ― 最後のお別れがしたかったのに―」と、遺族を非難する人もいるかもしれません。

 

実際に担当した葬儀社である私が後日、故人の友人に涙ながらに責められたこともあります。「葬儀社なんだから、ちゃんと連絡してくれよ」と……。

 

 

葬儀に呼ばなかったことを責められる……。

 

そんなときは、「故人の遺志で家族葬を行いました」という言い訳を用意しておかなければなりません

 

「故人の遺志で」は、言い方は悪いでしょうが、非常に便利な言葉なのです。

 

このように、「連絡」は遺族にとって、とても気を遣わなければならない作業です。真っ先に明確にしておきたい案件でしょう。

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