エンディングノートは「遺族のため」に

エンディングノートは「遺族のため」に

 

流行りの「エンディングノート」は、遺族にとってちょっと厄介(?)な側面も持っています

 

 

「自分の葬儀では、お経の代わりに大好きなジャズを流してくれ」……とはいえ、仏式で葬儀を行うならば、「お経だけいらない」というわけにはいきません

 

「胡蝶蘭いっぱいの祭壇でね」……いったいそのお金はどこにあるんですか?

 

「俺は家族葬で」……自治会長なんだから、それは無理があるでしょう。

 

 

しかし、「故人の遺志を叶えたい」という想いは、遺族なら誰もが持ってしかりです

 

手前勝手な望みをエンディングノートに書き連ねてしまうことは、遺族に無理難題、余計な圧力を与えてしまうことにもなりかねないのです。

 

 

もちろん、自分の死にあたっての想いを書き記すことは、否定できるものではありません。

 

さまざまな思い出や家族に対する思いをメッセージとして遺すことは、とても意味のある行為です。

 

ただ、エンディングノートはまず第一に退族が(自分の死後に)困らないためのツール」として、有効に利用すべきだと思います。

 

遺族が困ることは、この4つ

 

私は過去に葬儀社で何千件もの葬儀に携わってきました。

 

そのなかで深く関わったお客様――すなわち遺族が、葬儀にあたって、あるいは葬儀後に慌ててしまうこと、困ってしまうことは、大きくカテゴリー分けすると次の4つになります。

 

  • 「連絡」
  • 「お金」
  • 「手順」
  • 「処分」

 

「連絡」とは、家族が死を迎えた際に、その事実を誰に連絡するか、ということ全般の問題です。

 

葬儀に来てもらいたい人への連絡もそうですし、とくに人数を限定する家族葬などでは、重要な問題です――それ以前にまず病院からどこの葬儀社へ連絡すべきか、ということも考慮しておかなければなりません。

 

そうしなければ、遺族は葬儀へのスケジュールをスタートさせることさえできないのです。

 

「お金」の問題も極めて重要です。

 

ここで言う「お金」とは、主に「葬儀の費用」についてと「(故人の)財産の所在」――すなわち″お金のありか″についてです。「財産を誰々に渡す」といった、遺言書に記すべきもの以前の問題です。

 

  • 「どのくらい葬儀にお金をかけていいの?」
  • 「で、そのお金はどこにあるの?」
  • 「そもそもウチにはいくらお金が残っているの?」

 

といった問題のことです

 

「葬儀はお金がかかる」という事実は、誰もが認識しています。「お金をかけない」最近の小規模の葬儀でさえ、平均数十万はかかりますから、葬儀費用が「急な出費」ことは間違いないのです。

 

お金の当てがないことほど、不安なことはありません。

 

「手順」とは、買故人が)亡くなったら、まず、何をどうすればいいの?」ということです。

 

どんな葬儀を行えばいいのか、ということすらわからずに「何しろ急なことで、しかも初めての経験なんで、何をどうしたらいいか、さっぱりわからんのです」という遺族は、数えきれないくらい大勢いました。

 

さらに、墓地をどうするかという「納骨」に関する問題も、ここで考えておかなければならないでしょう。

 

手順を明確にしておくことで、遺族は「葬儀社の言いなり」になることから逃れることができます。

 

「処分」は、葬儀後に発生する、故人が生きてきた証の整理作業です。

 

 

捨てていいモノは何か?

 

取っておかなければならないものは何か? どこに、いつまで取っておけばいいのか?

 

また、死後の社会的なさまざまな手続き関係も大変な労力を必要とする作業になりますから、どんな書類や証書がどこに保管してあるかも、明確にしておくべきです。

 

エンディングノートに書き記しておくべきも、まずはこの4つについてです

 

もちろん、わざわざエンディングノートを用意する必要はありません。

 

そして、できればこれらについては「一人でこっそり書く」のではなく、家族全員で検討しながら書くことが望ましいのです。

 

「縁起でもない」と思う人もいるかもしれませんが、家族が困らないように話し合うことは、悪いことではありません。

 

それに、別に照れくさいことでもないので、問題はないと思うのですが。

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